マンションの階層と総戸数

マンションの階層と総戸数

2021年5月14日 オフ 投稿者: craen_textbook

販売会社や仲介会社に請求した資料や、インターネットに掲載されている物情報には、不動産関連の専門的な記号や用語が登場します。
これらの正しい意味を理解していただくとともに、家探しの上でのポイントを説明します。

●階層
マンションの場合、何階の物件かは重要な要素の1つになります。
低階層のメリットは、上階に比べて比較的価格が安くなっている点です。1階の場合はとくに割安で、なおかつ階段やエレベーターを使わずに済みますし、下の階への気遣いも不要で、庭付きの物件のこともあります。ただし防犯面での懸念があったり、日当たりがいまひとつであったりといったデメリットが挙げられます。
上階は防犯性が高まる他、日当たり良好のことが多く、上階ほど湿度が低くなるのも魅力です。虫の侵入率が下がるのも嬉しいことでしょう。
そして何より眺望のよさが上階層のメリットです。ただしその分、低階層よりも価格が高めであることは覚しておきましょう。

●総戸数
こちらもマンションに関する用語です。見過ごしがちですが、総戸数も注目しておくべきでしょう。
マンションを安全かつ清潔に維持するためには、管理スタッフや清掃スタッフが必要であり、それらを維持するための管理費が発生します。
管理費はそのマンションに住む居住者で平等に負担し合います。よって、戸数の多いマンションほど建物も修繕費も大きくなりますが、それでも一戸にかかる管理費負担は小さくなる傾向にあります。
また、同じような理屈で、戸数が多いほど、一戸当たりの価格相場は割安になります。
一定の土地に対し、50戸設けるのと100戸設けるのとでは、土地価格を按分すると単純計算で2倍の差となるわけです。このことも念頭に入れておきましょう。
さらに、マンションのデメリットでも触れましたが、戸数が少ないと管理組合の役員の順番が回ってくる頻度が高くなることもあらかじめ想定しておくべきです。こういった役が苦手な人は、総戸数は特に注意しておきましょう。
また、マンションには、物件に関する情報をまとめた「重要事項調査報告書」や「長期修繕計画書」があるので、必ず確認しましょう。

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