マンションの構造と方角・周辺施設

マンションの構造と方角・周辺施設

2021年5月11日 オフ 投稿者: craen_textbook

販売会社や仲介会社に請求した資料や、インターネットに掲載されている物情報には、不動産関連の専門的な記号や用語が登場します。
これらの正しい意味を理解していただくとともに、家探しの上でのポイントを説明します。

●構造
建築の構造材として主に使われているのは、鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造、鉄筋コンクリート(RC)造、重量鉄骨(S)造、軽量鉄骨(ALC)造、木造の5種類です。
あくまで一般的な話なので一概にはいえないことですが、防音性能、防火性能、断熱性能は、いずれも鉄骨鉄筋コンクリート造が優れ、鉄筋コンクリート造、重量鉄骨造、軽量鉄骨造、木造と続きます。
ただし価格の高さもこの順番になります。コストを重視するか、あるいは防音性能を重視するか、それともちょうど中間にするかなど、どこに重点を置くかで希望の構造材を決めていくとよいでしょう。正確には「構造」×「経過年数」となります(決して木造が悪いということではありません)。

●方角・周辺施設
主に日当たりの検討材料になります。
時季により前後しますが、東は9時ごろ、南は12時ごろ、西は15時ごろに日が射し込みます。実際に日中に見学へ赴き、どの程度の日当たりかを必ず調べるようにしましょう。
日当たりは不動産の価値(価格)を左右するだけでなく、普段の生活の中で、洗濯物の乾き具合や、カビの発生率にも影響を及ぼします。
太陽は人間の健康状態にも関わってきます。朝起きてすぐに日光を浴びると、1日を快適に過ごせるといわれています。肉体的にも精神的にも、モチベーションの維持に影響を与えるので、気になる方は日当たりの悪い物件は避けた方がよいと思われます。また、
「南側が駐車場だから日当たりで悩むことはないだろう!」
と安易に決めつけてしまうのも危険です。なぜなら、住み始めた後に駐車場が解体され、マンションか建つ可能性もあるからです。その土地に何を建てられるかは建築基準法などの制限や所有者の意向次第ですが、第三者の土地である限り、何が建とうとあらがう術はありません。
周りの環境が悪化してしまうケースには、ゴミ置き場や電柱が至近に移設されてしまったり、付近に大きな道路ができて暴走族の通り道になってしまった、なんてこともあります。華々しく新生活をスタートさせた後で、予想もしなかった悲劇に見舞われることがあるのです。
現在の状況だけでなく、今後その地域がどう発展していくかも含めて、方角や周辺施設には注目しましょう。このような未来想定が、物件を絞っていく上での検討材料を提供してくれます。

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