立地の観点で家探し

立地の観点で家探し

2021年7月13日 オフ 投稿者: craen_textbook

3つの要素の中でもとくに重要で、なおかつ見過ごされやすいのが立地です。
家探しの際に立地を深く考えずに决めてしまうと、後で思わぬ「住みにくさ」に気付くこともあり得ます。大きな後悔をしないためにも、立地をさまざまな角度から見ていくことを心掛けましょう。
立地には「利便性」「安全性」「資産性」の3つの側面があります。

●利便性
利便性は多くの方が気にします。家探しの際も自然と意識して確認しているので、大きく失敗することはないでしょう。
駅やバス停の場所、車を使うなら駐車スペースの確保や前面道路の幅、スーパーやコンビニ、病院など普段よく使うであろう施設までの距離、子どもを育てるなら学校までの通学路など、生活していく上で不便を感じることがないかをきちんと考慮しましょう。

私が家を購人したときには、公園の位置を重視しました。公園は子どものストレスやエネルギーを解放できる安全な場所であり、子どもを育てる家庭にとってはとても大きな存在です。そのため、公園から徒歩3分ほどの場所を選びました。
私の子どもはよく動画を見たがるのですが、家の中で動画を見せて過ごした日と公園で思いきり遊んだ日とでは、寝つきや顔つきが全く違います。子どもの健康状態や性格にも大きな影響を与えると思われるので、子どもを持っ家庭の方はぜひ公園の近くを選びましょう。

また、私の家族には13歳になるパピョンという種類のオス犬がいます。彼のトイレは散歩時に、道路脇や公園で行います。ただし、公園は犬の散歩が不可のところもあるので、道路脇が多くなります。愛犬と一緒に暮らす予定の方は、運動させられる場所や排泄に適した場所があるかなど、散歩コースについても十分検討しておきましょう。

●安全性
交番が近くにあるなら、それだけで安全性は増すでしょうし、地域で街を守る活動をしていればこれも好材料です。
子どもを育てるのであれば、危険な場所のチェックはもちろんのこと、公園など遊ばせる場所も念入りに調べましょう。試しに夜間に物件の近くを見回り、治安を確認するのもよいでしょう。
洪水・津波・土砂崩れなどの自然災害に対する安全性も見極め材料の1っとしましょう。参考にしたいのはハザードマップ(被害予測地図)です。該当地域の自然災害による被害予測を把握できます。
インターネットで検索すれは簡単に調べることができるので、物件に目星を付けたら必ず確認するよう心がけましょう。

●資産性
資産性とは、物件を投資対象とした目線で見ることであり、将来性と言い換えることもできます。
今後街が発展していけば価値はさらに良くなりますし、逆に衰退すれば価値は下がっていってしまいます。社会状況にも左右されることなので確実に将来を見据えることはできませんが、発展度合いが右肩上がりかどうかは、街並みを眺めていれば何となくつかめることもあります。
資産性の向上は、お店や駅や大きな道路ができるなどその地域の利便性が増すことを意味します。ただし利便性が増すと人気が高まり、交通渋滞による騒音や排ガス問題、地価高騰によるスーパー・飲食店の値上げ、固定資産税や都市計画税の上昇を招くことになるので、そういったリスクも踏まえておくべきです。
「今後発展する期待もなさそうだし、この街に住むのはやめておこう」と決めつけるのもよくありません。発展が期待できないのであれば、その分予算を安く済ませられる可能性もあるからです。決め手とする3つの要素でいえば、資産性としての立地条件を緩める分、予算にこだわることかできます。

住みやすさや住みにくさというものは、得てして住んだ後に気付く場合が多いものです。とくに、安全性や街の将来性は家探しの段階では見落とすことが多い部分です。
住んだ後に後悔することのないよう、立地に関しては詳細に念入りに、気を配っておくことが大切です。「これだけ利便性が確保されているなら、このくらい高額なのも納得だ」といった新しい視点を持つことができ、最終決断の材料となってくれます。

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