完成済みの新築もそうですが、中古物件のメリットは実物を見学できる点です。
新築未完成の場合も、マンションではモデルルームでの見学は可能ですが、実際に住む
場所と全く同じ立地やフロアではないため、日当たりや眺望、室内の雰囲気までが完全に再現できているわけではありません。建売戸建ての場合は現物見学が可能です。
中古は売主の許可を得て見学することがかなえば(多くの場合、見学は可能です)、実際に住む場所へ足を踏み入れて、自分がそこに住むときの光景を想像しながら購人を検討できます。
また、新築は販売促進費が上乗せされていたのに対し、中古は上地と建物のほぼ実費のみで価格設定されていることか多く、新築と比較して割安となっています。さらに、新築のデメリットで挙けた設備関連の費用や水道加盟金、修繕積立基金などを必要としません。
中古物件では、事前に隣人などの周辺情報を可能な限り調べることができることも利点となっています。住んでから初めて発覚する、周辺環境の「こんなはずじゃなかった」に出くわす失敗の可能性を下調べによって引き下げることができるのです。
残置物を引き継げる点もメリットの1つです。ェアコンやカーテン、べランダに敷かれたタイル、室内に設置された時計、タンスまで、必要であれば買主が残した物を引き継ぎ利用することができます。
これはもちろん「残してい
ってもいい」という売主の意向と、「残してはほしい」という買主の希望が合致して初めて成立します。見学から契約までの段階の中で、両者間で話し合う必要かあります。
ちなみにこれら家電や家具類は、売主側の費用負担にて撤去するのが一般的です。したがって「エアコンと照明器具は残して、あとは撤去してください」という要望を買主が出すことも可能です。
なお、これら残置物の不具合や故障に関しては、売主による保障や売主への責任追及はできませんので残置物の状態には気を付けましょう。