新築のマンションや建売物件は、建物が完成する前に契約が決まってしまうケースがあり、見学の連絡を入れてみたらすでに成約済みだった、ということも多々あります。人気エリアの場合はさらに早い者勝ちの傾向が強く、定期的に時間を割いて情報収集に労力を費やすことになります。
また、新築物件は販売時の広告宣伝に多大な力を人れるため、土地と建物の実費に加えて、販売促進費が上乗せされていることもあります。そのため、割高に感じる物件もあります。
細かい部分では、テレヒ配線やカーテンレール、網戸などが初期設備として設置されていないこともあります。そのため、引っ越しの準備段階で各種設備の設置に費用がかかる点を考慮しないといけません。
その他にかかる費用の目安として、新築戸建ては水道加盟金15万円(税別)、マンションであれば修繕積立基金としておおよそ20~30万円などが存在します。
さらに新築のデメリットとして触れておきたいのが、ご近所付き合いです。
広い土地をいくつかの区画に分けて販売する建売や新築マンションの場合、隣人もそろ
って同時人居となります。そのため事前に隣人のことを知ることかできません。住んだ後に後悔することの1つにご近所付き合いがあります。
「こんな隣人か住んでいると事前に知っていれば、ここを選ぶことはなかった」
そんな後悔とともに泣く泣く物件を手放すケースもあります。住みやすさは、立地や開
発度合いだけでなく、周辺に住む人々の気風にも大きく左右されるものです。
新築の場合、事前に隣人の情報を仕入れられないのはデメリットといっていいでしょう。隣人とうまく付き合っていけるかどうかは、住み始めてみないと分からないのです。新築ではこのリスクを意識しておく必要があります。