立地や建物を考慮した上で、最終的な予算の範囲を見いだしましょう。
物件の相場というものは、立地や建物の良し悪しなどで総合的に弾き出されています。コスパ抜群のお買い得な物件というものはほば皆無で、どれもきちんとその価値に応じた値段が提示されていると考えていいでしょう。
中には不当に高い価格を付け、利益や手数料をたくさんもぎ取ろうと企む悪質な業者がいるのも、残念なから事実です。
ただ周辺地域の相場と比較すれば、異常に高いことか分かることでしょう。ですから、物件そのものや1つの業者だけにとらわれず、広い視野を持って総合的に判断することが大切です。リフォーム済物件は、見た目かきれいでもメーカーやグレードにより数十万円の開きがあるため、よく調べる必要があります。
予算に重点を置き、「絶対にこの額以上は出せない」という条件を出してもかまいませんが、この場合は立地や建物にかなり目をつぶる点が多くなることでしょう。逆に利便性を重視したいのであれば、予算は多少はみ出しても目をつぶるべきです。
「立地」「建物」「予算」の3要素を踏まえ、どこにこだわり、どこに妥協点を置くか、必す決めておくようにしましょう。
ただしこの3要素というのは、私がこれまで多くの方の家探しのアドバイザーとして携わり、そこから絞り出した傾向に過ぎません。この3要素以外にも、人によってはより重視したい要素があるかもしれません。その場合は、その要素も加えて、総合的に見定めていくようにしてください。
何度も申し上けますが、家探しはトータルバランスです。理想に最も近い物件と出会うために、以上の点を念頭に置いて家探しに臨んでください。