⑥売主もしくは代理人である不動産業者との交渉
購人を決めたら、売主もしくは売主の代理人である不動産業者と交渉する段階に入ります。3者取引や4者取引はこれに当たります。
この段階にまで至ったということは、依頼した不動産業者を信頼しているはすではありますが、この段階でも見極められる良い業者と良くない業者の違いはあります。
良い業者は交渉を柔和に進めます。そして、購入者の希望を理解し、譲れないところをしっかり把握して、両者の納得できるベストな着地点に落ち着けるようじっくり協議します。決して「ここはこちらか折れましょう」と半強制的に妥協させ、契約を急かすようなことはしません。最後の最後まで粘ってくれます。
対する良くない業者は、伝えることだけを目的とし、マニュアル通りに交渉を進めます。彼らの中では交渉を成立させることがミッションなので、飲めない条件があったとしても、買主側を妥協させるよう説得してきます。売主側を説得するよりも楽だからです。
全体を通していえることですが、やはり不動産業者は依頼者の分身的存在であるべきです。こちらの希望を汲んでくれないところとは、早い段階で縁を切るに限ります。