●間取り
間取りは住まいを決める重要項目の1つです。物件情報の3LDKや4LDKといった表記について、基本的な意味を確認しておきましょう。
「3」や「4」といった数字は居室の数を表し、後に続く英字はキッチンの種類を指しています。サイズ感としては一般的に、「K」はキッチンスペースだけなので4畳程度まで、「DK」はダイニング(食事室)とキッチンを兼ねるので4~8畳、「LDK」はさらにリビングも加わるため8畳以上になります。
つまり「3LDK」は「3居室に加え、8畳以上のリビング付きダイニングキッチン」がある家、4DKは「4居室に加え、4~8畳程度のダイニングキッチン」かある家、ということになります。
LDKの内装の標準としては、ダイニングテープルと4~6人程度のイス、ソファーとローテープル、テレビといったところでしょう。
3LDKというと家族3~4人が生活するちょうどいいサイズの家というイメージがあります。しかし3つの居室のうち、1つが狭かったり、書斎向きで寝起きするには適さなかったりする物件にもしばしば出くわします。
物件を探す際には、3LDK以外の間取りも考慮しつつ、広く網を張っていくことが大切です。たとえば4DKにもチェックを入れておくことで、より理想的な物件に出会える可能性が高まるのです。4DKはキッチンこそスペースは狭い印象かもしれませんが、部屋数が多く、3LDKより全体的にゆとりがある場合も考えられますし、リフォームして3LDKにもできます。
間取りの表記には他に「S」を見かけることもあります。Sとは物を収納する納戸の意味を指すことが多いですが、部屋として使えるSも存在します。
これは、建築基準法の中にある、居室としての規定を少しだけ満たすことができなかったため、表記上はSとしているケースです。
よって、(=2居室と納戸スペース、そして8畳以上のリビング付きダイニングキッチン)と間取りが表記されていても、実際に見てみると3LDKに感じる物件も多数存在します。
3LDKでお探しの方は、ぜひ検索時に2SLDKにもチェックを入れてみてください。適切な部屋数は、家族構成や家族の住まいに対する価値観によって大きく変わってきます。
子ども部屋は、子どもが2人以上いる場合、小さいうちは1部屋でも構わなくても、成長するにつれて狭くなってきますから、子どもたちが別々の部屋を望むようになる可能性が考えられます。きょうだいの性別によっても事情は変わってきます。
寝室については、夫婦同室でよければ1部屋で済みますが、別々にしたい場合は当然2部屋必要となってきます。自宅で仕事や勉強をしたいなら書斎のような部屋を望む場合もあることでしょう。
適切な部屋数は、新居での生活をスタートさせてからの未来設計を入念に行ってから決めていきましょう。