⑦金融機関への申し込みと段取り
良い業者であれば、購人者の背景を考慮した上で、長期的目線で無理のない最適なローンを提案してくれます。どこから融資を受けるか最終決定権は購人者にあるので、業者は各金融機関の返済プランのメリットとデメリットを分かりやすく丁寧に説明し、最終的な間断を購人者に委ねます。
3~5件程度のローン候補を絞り、購人者のケースに当てはめ返済プランをシミュレーションした資料を作成し、比較検討させてくれるのが理想的な業者といえるでしょう。
対する良くない業者は、このような購人者ごとの資料作成は時間や下間がかかるので省きます。懇意の金融機関への橋渡したけを担うので、購入者から見ると、さも業者の方で最適なところを選んでくれたかのように見えます。しかし実際のところは、購人者にとってもっとふさわしい返済プランが他にあるケースも多いのです。
購人者の心理として、この段階になると手に人る物件は決まっていますし、各種の手続きに疲れも出始めているころで、ローンの細々としたしくみは分
かりにくい部分が多く、業者に言われるがままにしてしまいがちです。
さらに、普段は扱わないような桁数の金額を多く見てきた後で、金銭感覚がずれているため、数十万円の違いをあまり気にかけない傾向にあります。
しかし、ローンを厳選することで、年間で数万円の差が出てくるものなのです。その差額で1つ上のランクの家具をそろえることかできますし、家族旅行の資金にすることもできます。貯金という心の安心を整えることも可能です。
したがって、この段階でもしっかり業者と連携を取り合い、綿密な検討を重ねるよう心がけましょう。