①融資先検討~事前申し込み~事前審査~事前承認
購入したい物件が見つかったら、住宅ローンを契約する金融機関を探す段階に入ります。不動産業者が、申込者にとって適した金融機関をいくつかピックアップし、提案するのが一般的です。多くても10程度です。
都市銀行・地方銀行・信金・ネット銀行などの中から、金利・保証料・保険といった条件や、申し込みから融資に要する期間などが、ご自身に見合いそうな住宅ローンを不動産業者と話し合い、その中からさらに自分に適している金融機関を絞り込んだら、まずは事前申し込み(仮申し込み)を行います。人によって数の差はありますが、だいたい5程度がいいでしょう。
事前申し込みを受けた金融機関は、申込者が融資を受けるのに適しているかどうか簡易な審査を行います。これを事前審査(仮審査)と呼びます。審査の基準は非公開なので確かなことはいえませんが、物件の担保価値(万が一のときに物件を差し押さえて販売したときの価値)や申込者の勤続年数や年収、すでに他から借入を受けているかなど、それぞれの表面的な数字を見て判断することが多いようです。
つまり、申込者は事前申し込みに当たって、担保価値や自身の経歴を証明できる資料を提出する心要があります。身分証明書(免許証や保険証)、収入証明書(源泉徴収票や課税証明書や確定申告書など)、物件資料や他に借人がある場合はその書類などが該当します。
事前審査は、採目試験でいうところの書類選考に近いです。早い金融機関だと2日程度、遅くても10日程度で事前審査が完了し、返事があります。無事に通れば事前承(仮承認)となります。
購人する物件に胸を膨らませながら、日々の生活の傍ら行っていくことなので、事前審査の手続きは迅速かつ効率的に進めていきます。不動産業者に相談し、スムーズに進める方法を都度尋ねるといいでしよう。不動産業者には、真実を慎重に過不足なく伝えましょう。うっかり記載ミスや告知漏れがあると、金融機関の心証が悪くなってしまいます。