実際に借りられる額は、年収の6~8倍程度が上限目安といわれています。しかし、上限額の設定は金融機関によってまちまちですし、年収以外にもさまざまな項目を加味し総合的に判断され、承認の可否が決定されます。
融資額を決定する要素については、融資の流れでも触れたところですが、改めてまとめると大きく次の2つとなります。
①物件の担保としての価値
②ローン申込者の属性(信用性)
住宅ローンの支払いが完了するまで、物件は担保として設定されています。使用や売却は可能ですが、いずれにしろ担保付きであることは大前提となります。物件に担保としての価値がないと判断された場合、当然ですが金融機関は融資を実行してくれません。
申込者の属性とは、勤務先や勤続年数や年収、他のローンの有無などを最重視する金融機関が多いです。
勤務先は、会社の安定性や業種が見られます。開業したばかりの会社はリスクが高いと判断され、審査が通りにくい傾向にあります。公務員や大企業の場合は、安定性が高いと判断され通りやすいです。
勤続年数は長ければ長い方が好印象です。継続性のある人の方が、安定してローンを返済していってくれることが見込めるからです。
これら2つがポーダーラインを超え、事前審査をクリアできたとして、金融機関がローン上限額を決定付ける目安は何かというと返済比率です。