物件(上地+建物)の価格がどのように付けられていくのか、売主側の立場に立って考えてみましょう。
売主側の希望は「できるだけ高く売りたい」が第一ですが、事情によっては「早く売りたい」という気持ちを持ち合わせていることもあります。
売主がいち早く売却したいときは、相場よりも安い価格で購入できることもありますが、稀なケースとなります。安いときを希望のエリアで待って買うとしたら、相当の時間を覚悟しなければいけないでしょう。運も必要になります。
次に、物件価格の設定について、一般的な設定基準を分かりやすく説明します。
まず、直近で成約した近隣類似物件と、販売中の近隣類似物件の価格を参考に、㎡単面(もしくは坪単価)を出します。これに売却物件の敷地面積を掛けることで、基礎価格が算出されます。
㎡単価(もしくは坪単価)×売却物件の敷地面積(㎡) =基礎価格
ここからさらに、物件の付加価値や特性を足したり引いたりします。物件としての希少性や日当たりなどの方角、戸建ての場合は接道状況など、物件価格に影響を与える要素を取り人れます。