新築マンションの場合の価格

新築マンションの場合の価格

2021年1月22日 オフ 投稿者: craen_textbook

物件(上地+建物)の価格がどのように付けられていくのか、売主側の立場に立って考えてみましょう。
売主側の希望は「できるだけ高く売りたい」が第一ですが、事情によっては「早く売りたい」という気持ちを持ち合わせていることもあります。
売主がいち早く売却したいときは、相場よりも安い価格で購入できることもありますが、稀なケースとなります。安いときを希望のエリアで待って買うとしたら、相当の時間を覚悟しなければいけないでしょう。運も必要になります。
次に、物件価格の設定について、一般的な設定基準を分かりやすく説明します。
まず、直近で成約した近隣類似物件と、販売中の近隣類似物件の価格を参考に、㎡単面(もしくは坪単価)を出します。これに売却物件の敷地面積を掛けることで、基礎価格が算出されます。

㎡単価(もしくは坪単価)×売却物件の敷地面積(㎡) =基礎価格

ここからさらに、物件の付加価値や特性を足したり引いたりします。物件としての希少性や日当たりなどの方角、戸建ての場合は接道状況など、物件価格に影響を与える要素を取り人れます。

付近の参考㎡単価が80万円、売却物件の面積が60㎡の新築マンションの場合、4800万円が基礎価格です。次の方法で算出できます。

㎡単価80万円×面積60㎡=基礎価格4800万円

この物件は最上階で日当たりと眺望がよいとしましよう。この価値によって200万円を足して査定額を5000万円とします。通常であれば、ここにさらに売却時の諸経費分も人れて、5200万円で販売をスタートする、といったイメージです。
ただ、販売の問い合わせ数が少なくなったり、類似のライバル物件が多くなり希少性が低くなったりすると、おおよそ50万円程度ずつ下げて価格を見直していきます。
このような流れで物件価格は動いていきます。

価格というものは、相場はあれど、「コレ!」という正解はないといえるかもしれません。売主の心情など、客観的にはとらえにくい背景や事情が絡んでくるからです。
ちなみに中古物件で、売主のローンの残債がある場合、その額を下回っての売却は現実的ではありません。また、残債付きの物件は債権者(ローンを組んだ金融機関など)の許可を経てから売買を行うのがルールとなっています。

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