以上が、家を買うために必要な主たる支払いです。これらを参考に自身で電卓を叩けば、おおよその金額が計算できることでしよう。
最後にもう一つ、最も重要な支払いがあります。
それは利息です。
多くの方が金融機関からお金を借りることになるので、毎月利息分を上乗せした額を、長い年月をかけて返していくことになります。利息はすぐに大きな額が必要というわけではありませんが、総額でいくら支払うのかをあらかじめ必ず計算しておくようにしましょう。
家を買うことにひも付いてどのような買い物が発生するのか、その全体像を把握していると、ローンの借入額や月の返済額に余裕を持たせることができます。
実のところ、金融機関の審査によって提示される借入上限額は、これら5つの支払いを十分に考慮していないケースもあります。
私たちの生活スタイルは千差万別です。車を持つ人とそうでない人、家具にお金をかける人とそうでない人、リフォームをする人とそうでない人、教育にお金をかける人、趣味にお金をかける人など、ケースパイケースによって、家を買うのに必要な費用は大きく変動します。
これらをすべて考慮して、金融機関の借入上限額が決まるわけではありません。ですから、最終的な借入額や返済額は、返済比率を目安に、自分自身で決めるようにしましょう。
私がサポートに付く場合、お客さまにファイナンシャルプランナーへの相談を推奨しています。FPは人生全体の将来設計を前提として、保険など現時点での月々の支出を見直しながら、無理のない購入計画を立ててくれる非常に頼もしい存在です。
不動産業者から提携してるFPを紹介されることもありますが、業者と結託し購入を促すように働きかけてくる可能性があるのであまりお勧めきません。依頼する不動産業者とつながりのないFPに相談することを強く推奨します。